OKS 3.3 の主要な新機能は、自動分類モジュールです。ただし、まだ試験的な段階です。自動分類モジュールについては、9 自動分類をご覧下さい。また、Vizigator に、いくつかの新しい機能を追加し、tolog にも、新しい文字列モジュールを追加しました。それ以外にも、いくつかのバグ修正を行いました。
1. Engine
Engine について、以下の変更をしました。
- commons-dbcp.jar を バージョン 1.2.2 にアップグレードしました。
- 現行のトピックマップ実装が、実際は入れ子構造のトランザクション (nested transactions) をサポートしていないので、入れ子構造のトランザクションに関係のあるすべてのメソッドが推奨されなくなりました。
Engine について、以下のバグを修正しました。
- Bug #2034: jena.jar が log4j.properties を含む
2. Query Engine
Query Engine について、以下の変更をしました。
- 文字列操作のための述語 (predicates) を含むモジュールによって、tolog を機能拡張しました。このモジュールは、substrings、文字列連結 (containing predicates) などの操作を提供します。tolog の述語の詳細については、ドキュメント "tolog - Predicate Reference" をご覧下さい。
3. Navigator Framework
Navigator Framework について、以下の変更をしました。
- Apache Tomcat を、バージョン 5.5.23 にアップグレードしました。
- web.xml の中で、'jndi_repository' も 'source_config_file' パラメータも指定されていない場合、Web アプリケーションがデフォルトの shared-in-JVM トピックマップ レポジトリ を使用するように変更しました。この変更は、間違って複数のレポジトリが使用される機会を少なくするために行いました。これにより、デフォルトのコンフィギュレーションが不要になり、コンフィギュレーションが容易になりました。すべての既存のWeb アプリケーションから これらのパラメータを削除することをお薦めします。
- <tolog:context> 外で、変数へのアクセスが行われたときに投げられるエラーメッセージを改善しました。
Navigator Framework について、以下のバグを修正しました。
- Bug #2058: <tolog:foreach> の最後が正しく設定されない場合があった
- Bug #2037: スタートアップ時の tomcat.log の中の AXIS レポートエラー
バンドルされている Axis2 を、バージョンを 1.2 にアップグレードしました。
4. RDBMS Backend
over collections の繰返し時の削除 object の検知を改善しました。トピックマップ objects の over collections の繰返しの間に、しばしば起きた IdentityNotFoundException がもはや投げられないことを意味します。
5. Omnigator
Omnigator について、以下の変更をしました。
- XTM バリデーション をデフォルトで有効にしました。
- フレームワークの中でサポートされなくなったため、もはや 'refresh topic map registry' をサポートしていません。代わりに 'refresh sources' を使用してください。
- 旧リリースにおいて失われたと思われる 'plug-ins' プラグイン を追加しました。
Omnigator について、以下のバグを修正しました。
- Bug #2039: Names types が正しく表示されなかった
6. Ontopoly
Ontopoly について、以下の変更をしました。
- インスタンス編集ページに plug-in として、自動分類のサポート機能を追加しました。詳細については、1.9 自動分類 の項とともに、ドキュメント "Ontopoly User's Guide" をご覧下さい。
- インスタンスページの 'add'、'create'、及び 'search' ボタンの表示を、より一貫性があり、直観的なものにしました。機能は以前のものと同じです。
Ontopoly について、以下のバグを修正しました。
- Bug #1854: インポート時、あるトピックが型とインスタンスの両方になった
7. Vizigator
Vizigator に以下の新しい機能を追加しました。
- 以前は、VizDesktop にしかなかったフィルタコントロールを、Vizlet からもアクセス可能にした。
- Vizlet の中で背景にイメージを表示可能にする新しい applet パラメータ 'wallpaper_image' を追加しました。
- VizDesktop 及び Vizlet の両方で、'undo' 及び 'redo' をサポートしました。
Vizigator について、以下のバグを修正しました。
- Bug #2060: 存在しないファイルをオープンしようとすると NPE (NullPointerException) が発生した
- Bug #2061: 関連型フィルタが、状態を示さなかった
8. DB2TM
正規の DB2TM 同期のスケジュールに利用可能な net.ontopia.topicmaps.db2tm.SynchronizationServlet サーブレットを追加しました。詳細については、javadoc をご覧下さい。
9. Automatic classification
自動分類モジュールを追加しました。ただし、まだ試験的な段階です。Ontopoly の plug-in を通してのみアクセス可能で、"Ontopoly User's Guide" の中に説明があります。現時点では、API はありますが公開していません。お客様から要望についてより多くのフィードバックを得られたら利用可能にする予定です。サポートする言語は、英語とノルウェー語だけですが、他の言語のサポートも追加できます。
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