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Knowledge Synergy Inc.

情報処理から知識処理への夢の架け橋として (Topic Maps)
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OKS 3.2.0 Release Note

OKS 3.2 の中心的な改善は、下記に述べるように、新機能によってOntopoly が著しく拡張されたことです。そして、DB2TM モジュールが、ソースデータベースの変更に伴いトピックマップを更新する機能をサポートするようになったことです。さらに、多くの小さな改善がされたこととOKS のいろいろな部分でのバグ修正が行われたことです。

1. Ontopoly

Ontopoly については、広範囲にわたり機能が強化されました。そのために、Ontopoly メタオントロジを変更する必要がありました。すなわち、すべての古いトピックマップは、新しいOntopoly で編集可能にするために、アップグレードする必要があります。しかしながら、Ontopoly は、自身でそれに対処することができます。主な改善点は以下のとおりです。

  • 関連を作成するトピックを選択するために、特定のトピック型のすべてのインスタンスのリスト表示をサポートする選択ポップアップダイアログの機能強化をしました。そのダイアログは、利用者に一回の操作で複数の関連を作成することを可能にしました。


  • 階層的な関連、そして、それを特定の型のトピックに対して階層関係を作成するために使用することをサポートしました。すなわち、Ontopoly は、タクソノミをサポートするだけでなく、他の型の階層関係も作成可能になりました。階層関係は、選択ポップアップダイアログと同様に、特定の型のすべてのインスタンスを列挙するページの両方に見ることができます。


  • Ontopoly は、さらに、オントロジトピック(すなわち、トピック型、関連型など)を、恰も通常のトピックであるかのように扱えるようになりました。すなわち、これらのトピックに新しいフィールドが追加され、それらは、インスタンスエディタで編集することができるようになったことを意味します。このことは、Ontopoly をオントロジ注釈に利用することを可能にします。


  • Ontopoly が大きなデータセットを扱えることを確実にするために、多くの動作の最適化がされました。利用者は、トピックの型において、すべてのインスタンスを列挙する機能をオフにする"大きなインスタンスセット"プロパティにより、これをよりコントロールすることが可能になりました。


  • Ontopoly のインスタンス編集ページは、他のWebアプリケーションと合体可能にするために、組込み可能になりました。この機能をどのように利用できるようにするかについての詳細は、リクエストにより利用可能です。


  • Ontopoly インスタンスエディタは、ローカライズ可能(任意の言語に翻訳可能)になりました。


  • Ontopoly は、トピックマップをTM/XML 構文にエクスポートすることが可能になりました。


  • Ontopolyは、多くのユーザインタフェースの要素のために、Navigator Framework プラグインを使用するようになりました。


  • Ontopolyは、新しい2つの特権、すなわち、リードオンリーユーザの作成を可能にするインスタンスリーダおよびオントロジリーダを持ちました。


Ontopoly について、以下のバグを修正しました。

  • Bug #1971: エクスポートの後、エクスポートのページから抜けられない。
  • Bug #1939: トピック型編集において、検索が機能しない。
  • Bug #1849: 空の文字列の検索がすべてのトピックを見つけてしまう。
  • Bug #1740: 重複した検索結果を返す。
  • Bug #1906: 文字列が * を含む場合に、検索がクラッシュする。
  • Bug #1904: MSIE において、検索ダイアログボックスが小さすぎる。
  • Bug #1884: 記述ページがロックされたとき、警告が表示されない。
  • Bug #1843: システムトピックが検索および編集のとき表示されてしまう。

2. Vizigator

Vizigator は、以下に述べられているように2つの新しい機能によって少し拡張されました。OKS 3.1.1 において、実質的には機能拡張されていたことに留意してください。同様に"The Ontopia Vizigator - User's Guide"の3.2節を調べていただくことができます。

  • 限りなく振動し続けるグラフを停止させる機能がサポートされました。


  • 1回の操作で、すべてのノードを粘着にする機能がサポートされました。


Vizigator について、以下のバグを修正しました。

  • Bug #1930: 検索が、可視的な名前においてのみヒットを見つける。

3. Omnigator

トピックマップページ(Index Page)に、"Unnamed Topics" が、選択の対象として常に表示されるようになりました。このことは、機能的には小さな後退ですが、これについての問合せは非常に高くつき、大きなトピックマップに対して Omnigator を使用することを困難にしていたが、この問題が解決されました。

について、以下のバグを修正しました。

  • Bug #1894: スタイルシートの字下げ問題。
  • Bug #1853: Tomcat が、Windows 上のJREで動かない。

4. Query Engine

tolog 問合せエンジンは、これまでの組込みの"value-like"述語とそっくりに振舞う外部の全文検索述語をプラグインすることをサポートしました。新しい全文検索述語を作成するためには、2つのJava インタフェースだけを実装する必要があります。新しい述語は、それを必要とする問合せの中にインポートすることができるモジュールの中で利用可能になります。

問合せエンジンは、log4jへのロギングの代わりに、文字列として特定の問合せのトレースを取得する機能をサポートしました。この機能は、API レベル、および、Omnigator の問合せプラグインにおいて利用可能でする。これにより遅いtolog 問合せのデバッグがより簡単になります。

Query Engine について、以下のバグを修正しました。

  • Bug #1893: 型名についての正しくないソート順。

5. DB2TM

DB2TMに対する主要な機能拡張は、データベースからの新しい情報とトピックマップの同期のサポートです。これにより、元のデータベースの変更に合わせてトピックマップを最新の状態に保つことが容易になります。どのように動作するかの詳細については、DB2TM のドキュメントを見てください。

DB2TM モジュールは、マッピング表またはJava メソッドを利用して、データベースの中の値を新しい値にマッピングすることのサポートにより機能拡張されています。

6. Web Editor Framework

"webed:link" および "webed:form" タグが、どのウィンドウ/フレームが次ページとしてオープンされるべきかフレームワークに知らせる新しい属性 "target" を持ちました。

Web Editor Framework について、以下のバグを修正しました。

  • Bug #1500: 複数選択リストに対して "webed:list" にparam が設定されなければならない。
  • Bug #1776: トピックマップ パラメータが与えられないと、LTM 評価のアクションがクラッシュ。
  • Bug #1760: "webed:field" が空のとき、何も出力されない。
  • Bug #1756: params 属性が最初か最後にホワイトスペースを含むときのクラッシュ。
  • Bug #1869: 変更されなくても、unspecified=noneとして"webed:list"にくっつけられたアクションが実行される。
  • Bug #1857: アクションのためのパッケージ名がドキュメントに抜けている。
  • Bug #1848: actions.xml ファイルがないことに対しての貧弱なエラーメッセージ。

7. Navigator Framework

"TMLoginModule" は、ユーザグループ/役割名および特権名をロール自体として公開します。このことは、特権およびユーザグループのメンバーシップをチェックするために、アプリケーションが"HttpServletRequest.isUserInRole(String rolename)" メソッドを活用することができることを意味します。

8. Topic Maps Engine

"TMSync" 実装は、ソーストピックマップにフィルタを使用するのと同様に、同期に含まれるべき特質をフィルタするために、機能拡張されました。

"DeletionUtils" クラスは、単一の操作においてトピックのコレクションを消すために、新しいメソッドを持ちました。それにより、トピックを個別に削除するより、かなり早くなくなります。

"TM/XML" エクスポート機能は、トピックマップのどの部分をエクスポートするか制御するフィルタを受付けるようになりました。

"TopicMapSourceIF" インタフェースは、ソースの中で新しいトピックマップを作ることを可能にする、新しいメソッド "createTopicMap" を持ちました。ソース実装のあるものは、このメソッドをサポートします。そして、そのようなサポートの問合せに利用可能な "getSupportsCreate" メソッドがあります。

"XTM path" ソースは、外部のドキュメントを参照するトピックが、それらのドキュメントをマージすべきか否かをコントロールするために、ブーリアンプロパティを持ちました。これは、XTM のインポート機能に、外部のトピック参照に従うのでなく、"mergeMap" 要素によって参照される任意のトピックマップをロードすべきことを知らせる新しいクラス "net.ontopia.topicmaps.utils.NoFollowTopicRefExternalReferenceHandler" を利用して実装されています。

"Merger" コマンドラインユーティリティは、名前ベースのマージ(それは、バグのために利用可能になっていた)を利用可能にするためのオプションを持ちました。そして結果のトピックマップ上で重複排除するためのオプションを持ちました。

Topic Maps Engine について、以下のバグを修正しました。

  • Bug #1933: TM/XML ネームスペース接頭語に一貫性がない。
  • Bug #1864: コレクション並行例外がドキュメントにない。
  • Bug #1827: LTM エクスポート機能が数字のIDを作成する。
  • Bug #1850: 主題識別子/ソースロケータ衝突におけるLTM インポート機能のクラッシュの可能性。
  • Bug #1868: 空のトピックの参照におけるXTM リーダのクラッシュ

9. RDBMS Backend

個々のトランザクションのLRU から独立に、共有キャッシュのため同一マップのLRUのサイズをコントロールするのに利用可能な新しいプロパティ "net.ontopia.topicmaps.impl.rdbms.Cache.shared.identitymap.lru" が追加されました。

もう一つのの新しいプロパティは、RDBMS バックエンドにおいて全文検索どのように行われるかコントロールするために利用される "net.ontopia.infoset.fulltext.impl.rdbms.RDBMSSearcher.type" です。

外部参照が続けて行われるか否かをコントロールするための新しいオプションが、"RDBMSImport" コマンドラインツールに追加されました。

RDBMS バックエンドは、常にトランザクションを独立レベルに設定するようになりました。それは、以前は、コネクションプールを利用するときのみ行われました。